朝一番BOOK

海外の朝一番情報
食生活の習慣は、国によってさまざま。その国伝統の食材を生かした朝食が、毎日の食卓に並びます。

アメリカの朝一番 手軽にとるのがアメリカン。
アメリカの朝一番アメリカのニューヨークは生活のスピードが速い街。オフィスに急ぐ人々の朝食は、コーヒーにベーグルのクリームチーズサンド(ニューヨーカーの大好物)やドーナツ、デリで買った甘いデニッシュやマフィンなど、片手で食べられるものばかりです。中にはエネジーバー(栄養補給型食品)をかじるだけという人も。そんな慌ただしい平日を補うように、週末には家族そろって、レストランやホテルでゆっくりとブランチをとります。パンに数種類のジャム、メイプルシロップ、ハニーをたっぷりとつけ、卵料理、ハム、ソーセージ、チーズなど、アメリカの伝統的な朝食を思う存分楽しんでいます。

フランスの朝一番 朝食の後におやつ、のフランス。
フランスの朝一番主婦の70%近くが仕事を持っているフランスの家庭では、朝食は火を使わず、頭を使わず、時間を使わずがキーワード。カフェオレやココアに、コーンフレークなどのシリアル類、バゲットを縦二つ割りにしたタルティーヌに、ジャムをたっぷりつけてというのが一般的です。でもご心配なく。フランスの学校では、レクレアッションという10時のおやつの時間があり、子供達は家から持ってきたバナナやチョコレート菓子、マドレーヌなどを食べて、しっかり栄養を補給しています。工場やオフィスでも、午前中のコーヒーブレイクが黙認されているので、シンプルな朝食でも大丈夫です。

イタリアの朝一番 甘みたっぷり、がイタリア風。
イタリアの朝一番食べることが大好きなイタリア人の朝食はとびきり甘党。砂糖たっぷりのカフェラッテに、いろいろな種類のビスコッティ(大き目のビスケット)やフェテ・ビスコッティ(ラスク)、ジャムをたっぷりつけたコルネット(クロワッサン)など。朝食の糖分が、一日の始まりに力を与えてくれると信じているからです。卵やハムなどの塩味ベースの朝食なんて、イタリア人には考えられません。また、イタリアの大学生の間では、試験前に砂糖入りのカプチーノや甘いデニッシュを食べることが流行中。イタリア人は、砂糖が脳のエネルギー源であることをよく知っていて、自然な形で生活の中に取り入れています。

モンゴルの生活にも変化? 佐藤 章夫
山梨医科大学教授
医学博士
佐藤 章夫 先生
見渡す限りの大草原を「ゲル」と呼ばれるテントと、羊・牛などの家畜と一緒に遊牧生活を送っているモンゴルの遊牧民。日本人のルーツとも言われる彼等の主食は牛乳と羊肉です。夏期は白食(はくしょく)と呼ばれ、牛乳やチーズ、バターなどの乳製品が中心です。代表的なメニューはミルクティー。砂糖たっぷりの甘いミルクティーを想像しますが、モンゴルのミルクティーは岩塩を使った塩味です。モンゴルではミルクティーに砂糖を入れる習慣がないのです。冬期は、赤食(せきしょく)と呼ばれる羊肉の塩茹でや干肉が中心の食事です。塩味主体の食生活がずっと続いてきたモンゴルにも、近年、外国から菓子やパンなど、いろいろな食物が入ってくるようになりました。特にモンゴルの人々の好物はソフトクリーム。甘い砂糖を初めて食べたモンゴルの遊牧民は、どのように感じたのでしょうか。


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