砂糖健康学入門 IV

砂糖は安全で、環境に優しい食品です。- Sugar is safe foods and useful for environmental protection 砂糖は安全で、環境に優しい食品です。
砂糖は食品として厳しく管理されています
精製前と後の微生物レベル 砂糖には微生物であるカビ、細菌、酵母がほとんどいません。砂糖は高い純度で精製されるため、微生物の数は細菌が砂糖10g中に30個以内。カビと酵母は10g中3個以内という大変厳しい規定で管理されています(牛乳10g中の微生物の数は、乳酸菌などを含めて数千〜数万個)。そのため、砂糖には微生物がほとんどいないので、腐敗を心配する必要がなく、常温で長期保存ができる、賞味期限のない安心な食品なのです。
  また、原料の農薬管理も徹底しています。砂糖の原料となるサトウキビ、サトウダイコンはもともと厳しい境境などにも対応できるとても強い植物であるため、栽培には少量の農薬しか使用しておらず、遺伝子組換え技術も使われていません。
  さらに、精製する過程において不純物を丁寧に取り除いていくので、農薬は残りません。精製の際には、規制対象農薬(サトウキビ…39品目、サトウダイコン…71品目)のチェックを必ず行っていますが、これまで砂糖から残留農薬がみつかったことは一度もないのです。
  このことから、砂糖はもっとも安全な食品の一つであると宣言できます!

砂糖の原料は環境保全に役立っています
理想的なリサイクルシステム図 サトウキビとサトウダイコンから砂糖を取り出した残りの繊維は、100%有効利用されています。
  サトウキビの繊維(バガス)は、原料糖工場の燃料として利用されます。工場から排出される炭酸ガスは、サトウキビの葉が吸収し、光合成によって糖分を作るという理想的なリサイクルシステムとなっています。サトウキビは、植物の中でも特に炭酸ガスの吸収率がよく、地球温暖化防止に役立っています。一方、サトウダイコンの繊維(ビートパルプ)は、北海道の畜産飼料となり、畜産牛の排泄物がサトウダイコンの有機肥料として使われるシステムです。 
  サトウキビは沖縄・鹿児島の気候と土壌に合った作物であり、サトウダイコンは北海道の輪作の重要な作物の一つとして、日本の農業を支えています。

橋本 仁 橋本先生に伺いました。
(株)横浜国際
バイオ研究所会長 
農学博士

橋本 仁
Hitoshi Hashimoto

東北大学農学部卒業。糖質のバイオテクノロジー分野での研究や糖質栄養代謝に関する研究に従事。砂糖をはじめとする糖質の栄養に関するわかりやすい説明は、好評を博している。



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