砂糖健康学入門 IV

検証2 子供の虫歯と砂糖 はつらつと生きるには、
新しい経験や考え方を
受け入れることのできる
柔軟な脳が必要です。
脳の働きを活性化することで、
衰えるだけと思われていた
記憶力が向上するのです!

「記憶の入口・海馬」をストレスから守る
 私たちが新しいことを覚えるときには、まず短期記憶として側頭葉にある「海馬」に記憶されます。そして、一定の時間がたつと、短期記憶は大脳のそれぞれの部位に整理され、長期記憶として蓄えられます。これは、物を引き出しに整理して入れることに似ています。大脳の引き出しから記憶を取り出すのは、前頭葉の役目です。
  一方、新しい記憶の入口である海馬はとてもストレスに弱いため、失業や近親者の死などといった強いストレスを感じると神経細胞が死んでしまいます。年をとると、古い記憶はよく覚えていても新しいことがなかなか覚えられないのは、海馬の細胞が減ってしまっているからです。ということは、記憶力を維持するには、まず海馬の神経細胞をストレスから守るように心がけることが大切です。
  海馬をストレスから守るには、リラックスできる時間をつくり、脳をいたわることが第一。また、友人とコミュニケーションをとったり、ボランティアに参加するなど積極的に社会との結びつきを持って、必要とされているという実感を得ることが脳を守ります。

生活はつらつコラム (3)
充分な睡眠が
記憶力を豊かに
 記憶と睡眠には、実は密接な関係があります。短期記憶が脳に固定されるためには、レム睡眠(体は眠っていても脳は活動している状態)が必要です。徹夜で試験勉強をしても、眠らなければその記憶はすぐに忘れられてしまいます。また、レム睡眠で夢を見ている間に、脳は情報を取捨選択し、イヤな記憶を捨てているという説もあります。
  寝る前に砂糖入りのミルクを飲むと、タンパク質+砂糖の効果で脳内にセロトニンが増え、心地よい眠りにつくことができます。脳をいきいきと活動させるには、充分な睡眠を大切に!

医学博士
高田 明和



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