砂糖健康学入門 IV

あなたは病気にならずに長生きさえできれば、それだけで満足ですか?
心と脳の健康がなければ、体の健康もありえません。
これからの人生を元気に、もっとはつらつと生きるために、
「心と脳」の健康について高田先生に解説していただきました。

高田  明和 浜松医科大学名誉教授
昭和女子大学客員教授
医学博士

高田 明和
Akikazu Takada

慶應義塾大学医学部大学院修了。アメリカニューヨーク州立大学大学院助教授、浜松医科大学教授を経て現職。一般の読者が興味を持つ題材を独自の視点で解説する科学エッセーを数多く執筆し好評を博す。またテレビや講演会でも活躍中。


はつらつと生きるために若々しい心 - Young Mind to live actively 「うつ病」などの「心の病気」が
熟年層に増えてきています。
どうしたら、心の若々しさを失わず、
自分自身の個性や能力を活かして、
人生を楽しむことができるのでしょうか?
心の健康には、実は感情を司る
脳が大きく関わっているのです。

「豊かな食生活」の本当の意味
 現在、うつ病の患者数は、全国で約600万人。その中で、定年を迎えたビジネスマンや子育て・親の介護を終えた主婦が、環境の変化などの影響で「うつ病」になってしまうケースが多くみられます。うつ病を引き起こす要因のひとつは、脳の栄養不足。食生活は脳の働きに影響を与え、うつ病と大きな関わりがあるのです。
  近年、熟年層の間では、血糖値、血圧、コレステロール値などが正常の範囲であるのに、「生活習慣病予備軍」という言葉に惑わされ、必要以上の食事制限をする人が増えています。しかし、食べ物は体や脳を動かす重要なエネルギー源。それと同時に、毎日毎分絶え間なく入れ替わる細胞や組織をつくる大切な材料でもあります。本来「はつらつと生きる」ためには、私たちの体や脳が求める栄養素を摂取する食生活が、豊かでなくてはなりません。また、おいしい食事を楽しく食べることは生活に彩りを与え、疲れた心をゆったりと和ませ、健康にしてくれます。

生活はつらつコラム (1)
「新しい自分」をみつける!
 日本では肉体的な「若さ」が失われてくると、自分自身を喪失したような寂しさに襲われる人がたくさんいます。若い頃に感じていた「自分らしさ」が失われて行くように感じるからかもしれません。しかし、年をとることは、若いときにはわからなかったことが理解できるようになる喜びがあります。また長い人生の中で「自分らしさ」も決して一つとは限りません。柔軟に心を方向転換して「新しい自分らしさ」をみつけてみましょう。

海原メンタルクリニック
医学博士
海原 純子



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