砂糖健康学入門 III

お砂糖は自然から生まれた食品です

無色透明には、理由があります

砂糖は無漂白!

砂糖の結晶。8面体から15面体が一般的。
  サトウキビやサトウダイコンを原料とする砂糖は、いくつもの精製工程を経て、甘さ以外の不純物を丁寧に取り除き、無色透明になった糖液から、結晶に精製されます。ですから、砂糖は無漂白です。

素材を活かす
 精製した無色透明の砂糖は、淡白でくせのない甘さが特徴。料理はもちろん、お菓子、パン、アイスクリーム、コーヒー、紅茶などに加えたとき、素材の風味を活かしてさらにおいしくするためです。

多様な場面で活躍
 精製した砂糖は、無臭・無毒な特徴を活かして苦い薬を飲みやすくする糖衣錠や化粧品、また界面活性剤の原料として洗濯洗剤や、食器用洗剤、野菜・果物の洗浄など、食品以外でも広く使われています。

かつて砂糖は貴重な薬だった!

西洋でも
日本でも珍重

種々薬帖
  今から約2300年前の紀元前327年に、アレクサンダー大王が西インドに遠征したときにサトウキビを発見したとの記述があります。中世のヨーロッパでは砂糖は大変高価で、結核など10種類以上の病気の薬にも用いられていました。日本でも奈良時代に中国から砂糖が伝わり、薬として珍重されたようです。正倉院に保存されている大仏に献上した薬の目録「種々薬帖」にも、砂糖を意味する「蔗糖」という文字が記されています。甘くて一口なめると疲れがとれ、元気が出る砂糖に病気を治す力があると感じたのでしょう。

江戸時代には
庶民の味

上菓子屋
  室町時代になると茶の湯の成立とともに砂糖を使ったお菓子作りがさかんになり、中国から砂糖が輸入されました。江戸時代中期には、八代将軍徳川吉宗がサトウキビの栽培を奨励し、庶民も砂糖の甘みを味わえるようになりました。このように砂糖は長い歴史を持ち、貴重なエネルギー源として大切にされてきた食品なのです。



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