砂糖健康学入門 III

検証2 子供の虫歯と砂糖
東北大学大学院講師  歯学博士  畑 真二
虫歯の原因は、(1)糖分+(2)歯垢(細菌の固まり)+(3)糖分が歯に停滞する時間、の3つ。
子供の成長と健康に必要な砂糖だからこそ、虫歯にも充分に注意することが大切です。
虫歯の予防には、甘いものの摂り方と歯磨きが大きな要素になります。

正しい食習慣と
意識的な歯磨き
 小さな子供にとって、おやつは栄養上の重要な補助食です。おやつに甘いものを摂るのなら、だらだら食べて、糖分を口の中に停滞させるのは禁物。おやつの時間をしっかりと決めて食べましょう。また、甘いものを食べるときに甘みのない飲み物を一緒に飲むと、歯についた糖分が洗い流される効果があります。
  次に、歯磨きは、歯から歯垢を徹底的に取り除くことを意識しながら、磨くことが大切です。そのためには、1週間に1度くらい、歯垢が赤く染まる市販の歯垢顕示液を使って、歯垢がどの部分に多いのか、歯磨きでちゃんと歯垢が取り除けているのかを自分の目で確かめるのが、もっともよい方法です。

虫歯予防はまず、歯磨き!

子供の歯磨きは、ここに注意!
1. 1日に1回は、保護者の方が仕上げ磨きを。歯垢を徹底的に除去するには、10〜20分かかる場合もあります。
2. 子供の歯ブラシはブラシ部分の長さが1.5cm程度で、口の奥に入りやすいものがベスト。
3. フッ素入りの歯磨き粉を用いて磨くと、さらに虫歯予防の効果がアップ。

●子供の年齢別・歯磨きのポイント
8ヵ月〜1歳 ミルクを飲みながら眠ると、乳糖が虫歯の原因に。歯をガーゼでふくのを忘れずに。
1歳半〜6歳 大人が正しい方法で歯磨きをしてあげ、口に歯ブラシを入れる習慣をつけましょう。
6歳以上 永久歯に生え変わる時期は、もっとも虫歯になりやすいので要注意!
歯垢顕示液で子供に歯の汚れを見せ、歯磨きの必要性を理解させます。
歯を虫歯から守る方法は、上にあげたものだけではありません。ぜひお近くの小児の歯磨き指導に熱心な歯科医院に、定期的な通院を。

目からウロコのお砂糖情報
“調味料は「さしすせそ」の順で!”
  調味料をおいしく使うコツは、さ(砂糖)、し(塩)、す(酢)、せ(せいゆ=醤油)、そ(その他)の順番で入れること!砂糖の分子が一番大きいので、他の調味料を先に入れると、素材に味がしみこみにくくなるからです。

Report 子供の虫歯と砂糖
子供の虫歯と砂糖の消費量
  日本では子供の虫歯は年々減り、程度も軽くなってきています。これは歯科検診の実施やフッ素入り歯磨きの普及、歯科医の増加などによって口腔衛生が向上したためです。砂糖消費量の減少の関与も考えられますが、欧米諸国と比べると、依然として子供の虫歯が多いのも事実。そこで世界の砂糖の消費量と子供の虫歯の数を比較してみると、必ずしも比例していません。虫歯は砂糖の摂取だけではなく、その国のおかれた状況や生活習慣全体に関わっているということです。



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