砂糖健康学入門 III

検証1 子供の成長と砂糖
活動量が多く、成長の著しい子供にとって、 エネルギー補給は体や脳の発達に影響する 重大な問題です。
栄養素の中で、エネルギー源となる代表選手は、ご飯、パン、砂糖などの炭水化物。子供の成長と健康に対する砂糖の役割を考えてみましょう。

1回のエネルギー摂取量が少ない子供には、糖分の補給が大切です
 活発に動き回り、しかも日々成長している子供たちの体や脳は、多くのエネルギーを消費しています。ところが、子供は大人に比べて体も小さく、1回の食事から摂取できるエネルギー量が限られています。そのため、食事の間に摂る「おやつ」が、子供のエネルギー補給に大切な役割を果たします。
  人間の体や脳のエネルギーは、約60%をご飯、パン、めん類、砂糖などの炭水化物から摂るのが理想的。中でも砂糖は構造が単純なので、小腸での消化吸収が速く、食べてから数10秒後にはブドウ糖となって血液中に現れ、筋肉や脳に運ばれます。失われたエネルギーをすぐに回復してくれる速効性のエネルギー源である砂糖を使った甘いお菓子は、子供の「おやつ」に最適。さらに、砂糖は植物からつくられる自然の食品で、その99%以上が脳や体のエネルギーとして使われる、安全で無駄のない食品です。子供のエネルギー補給に有効な砂糖を、上手に活用してください。

目からウロコのお砂糖情報
“賢い保存法はこれ!”
  砂糖が固まるのは、水分の変化が原因。水分の変化や匂いが移るのを防ぐには、袋のままではなく、フタのついた容器に入れて常温で保存しましょう。もし固まってしまったら、広げて少量の霧を吹くと、すっかり元通りに!

Report 子供の成長と砂糖
世界で認められた砂糖の安全性
 1986年に日本の厚生労働省にあたるFDA(米国食品・医薬品局)が、「砂糖類の健康面における評価」を発表。それまで砂糖が原因だといわれていた肥満、心臓病、糖尿病、虫歯、高血圧、異常行動などの疾病と砂糖摂取について、研究や文献を包括的に検証した結果、虫歯を除く疾病については、直接的な因果関係はないと結論を出しました。さらに現状での砂糖摂取量では、健康に影響を及ぼすことはないという見解も示されています。
  また1997年には、FAO(国連食糧農業機関)とWHO(世界保健機構)の合同専門家グループが、ローマで「人の栄養と炭水化物」という報告書を発表。砂糖摂取と肥満、生活習慣病、異常行動の間に直接的な因果関係は認められないと結論づけました。このように多くの国際機関で砂糖の安全性が証明され、同時に砂糖の効用に関する研究も着実に進んでいます。



backnext