砂糖健康学入門 II

第4章 砂糖とスポーツ
エネルギー補給に砂糖はスポーツ界の常識。 エネルギー補給に砂糖はスポーツ界の常識。

プロスポーツの世界では、効率的なエネルギー補給が必須。エネルギー回復や筋肉増強に、砂糖の摂取の仕方が重要なキーポイントになっています。

砂糖を摂りながらの
運動が効果的。
 スポーツをする時、体は酸素を使ってブドウ糖を分解し、エネルギーを作り出します。ブドウ糖が不足すると筋肉に乳酸がたまり、疲労度も増します。そのため、マラソン、サッカーなどの運動の際は、ブドウ糖、特に速効性エネルギー源である砂糖を摂取しながら運動すると効果的です。
  最近の研究では、運動の休憩中に砂糖を摂取すると、休憩後に持久力が増すことも判明しました。さらに、運動した後にたんぱく質(アミノ酸)を砂糖と一緒に摂ると、体の筋肉合成や骨の強度を増すのに、効果的であることがわかっています。

卓球選手+テニス選手・実体験ルポ


藤井 基男
卓球世界選手権のメダル保持者。岩手大学で栄養学を専攻。全日本及びサウジアラビアのコーチ、日本卓球協会専務理事等を歴任。現在は、日本卓球リーグ会長付理事。『卓球物語』(大修館書店)など著書多数。
砂糖入りの
紅茶がもたらした
劇的な勝利。
 現役選手だった頃から、スポーツと栄養は密接な関係があると考え、大学で栄養学を専攻しました。練習の前後にエネルギー補給のため、よくアメをなめていましたよ。
 1969年のミュンヘン世界選手権の時、午前中の準々決勝を大接戦で勝った伊藤繁雄選手が、レストランが混んでランチが食べられず、極度に疲労していました。私は砂糖が速効でエネルギーになるという栄養学の知識があったので、砂糖を山盛りに入れた紅茶を彼に飲ませたのです。その結果、伊藤選手は見事、午後の試合にも勝ち、結局優勝しました。また最近、私は卓球をした後20分以内に、必ず水分と糖分を摂るようにしています。疲労回復に非常に効果がありますね。


榊原 太郎
プロテニス選手。独協大学卒業後、フロリダに1年間テニス留学。国内オープンやメキシコ、キューバなど海外のサテライトサーキットに参戦し、活躍中。
スポーツ時には
体が自然に糖分
求めています。
 試合の日の朝は戦術をシミュレーションするために、すぐに脳を活性化させる必要があるので、朝食に砂糖をかけたコーンフレークを食べます。ふだんから甘党でコーヒーや紅茶にも3杯は砂糖を入れますね。運動によって、体が自然に糖分を求めているのでしょう。
 試合中は、糖分不足で低血糖に陥ると急激に体が疲労し、集中力を失うので、ゲームの合い間にバナナや砂糖漬けのレモンを食べて、糖分やクエン酸を摂るよう、気をつけています。一般の方も仕事の後、スポーツをする場合は、疲れて低血糖になりがちなので、軽く甘いものを食べるなど糖分を摂ってから運動することをおすすめします。


砂 糖 ま め 百 科 。
砂糖を科学する会+SLC*1共同考案
簡単手作りスポーツドリンク

「笑顔ドリンク」の作り方
1 水500ccに砂糖大さじ2、
  クエン酸*2小さじ1/2を入れ、よく混ぜる。
2 好みでレモンの絞り汁を少量加える。
*2:クエン酸…レモンや梅干しなどに含まれる酸っぱさの素。デパート、薬局で購入できます。

ブドウ糖とクエン酸を一緒に摂ると、相乗効果でブドウ糖のエネルギーとしての利用効率がさらにアップします。砂糖は筋肉中のグリコーゲンを迅速に回復させ、運動再開時にぐっと持久力が増します。スポーツの休憩時のドリンクに最適!簡単に作れるので、試してみてください。

*1:SLC…シュガーライフクラブ。砂糖を通じて、新しい生活文化の創造・提案を行っている。


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