砂糖健康学入門

虫歯と砂糖



 Dr.Peter Wang
世界でも虫歯が少ない国。
アメリカの人々は、甘いものを
たくさん食べています。

おやつを食べても、8歳児の虫歯が1本以下。
 アメリカでは、1960年から水道にフッ素を入れるようになって、虫歯が激減しました。さらに、虫歯になりやすい奥歯の溝をシーラントというプラスチック系の材料で埋める予防法を採用することによって、著しく効果が現れ、アメリカ人ほど、キャンディやアイスクリームを多く摂る国民は他にいないにも関わらず、今では、8歳児の虫歯が平均1本以下という世界でも有数の、虫歯の少ない国になっています。

専門化された歯科医療
 その理由のひとつに、歯科医のシステムの違いがあります。アメリカが歯科医療の先進国といわれるのは、1人の歯科医がすべての治療を行うのではなく、専門によって分業化されているからです。例えば、歯の神経をとる場合には、神経専門の歯科医が高度で適切な処理を行い、もう一度虫歯にならないように、できる限り完治させます。


リラックスできるアメリカのデンタルクリニック。
 アメリカのデンタル・クリニックでは、治療を始める前に、カウンセリングでわかりやすく計画を説明し、患者が自分で治療法を選ぶことができます。治療室の雰囲気も、リラックスできるように配慮され、ゆったりした椅子に座り、天井に貼られた絵を眺め、気持ちのよい音楽を聞きながら、治療を受けます。なかには、自分の好きな音楽、好みの硬さの枕を選べる歯科医院もあります。そのため、日本にみられるような歯科医院に対する恐怖心やアレルギーが少なく、多くの人が気軽にデンタル・クリニックを訪れ、定期的に歯の健康状態をチェックし、歯のケアについて相談しています


徹底した予防とケア。
 もうひとつは、アメリカ人が日本人より、歯磨きの大切さをよく理解し、正しい歯磨き法を行っているということです。アメリカでは、歯科医に行くと、まず専門の歯科衛生士から、懇切丁寧にブラッシングの指導を受けます。歯磨きのやり方は、その人の歯の質、歯並び、食べ物の好みによって違いますから、1対1のケアが非常に大切です。
  また、日本ではまだ、歯間そうじを毎日行う人は少数ですが、アメリカではブラッシングとセットで、デンタルフロスを使った歯間そうじを必ず行います。このように、歯磨きをきちんと行えば、甘いものを食べても、虫歯を防ぐことはできるのです。


Dr.Peter Wang コロンビア大学歯学部教授
ニューヨーク、ニュージャージーに歯科医院を持つ。欠損した歯を人口歯根で補う最新歯科医療、インプラント治療の専門家で、2000回に及ぶインプラント手術の経験があり、インプラント最高手術賞を受ける。海外でのセミナーを30回以上実施している。


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