砂糖健康学入門

糖尿病と砂糖

下の表を比較して下さい。
砂糖の消費量は年々減少していますが、糖尿病の患者数は増加傾向にあります。
砂糖の消費動向グラフ 糖尿病患者数の推移グラフ


砂糖が糖尿病の原因ではありません。
 糖分の摂りすぎで糖尿病になる、という誤解により、砂糖の消費量は減ってきています。「糖分控えめ」「ノンシュガー」の食品が増えてきたのも、こうした『砂糖有害説』によるものでしょう。その一方で、糖尿病人口は年々増加を続けています。このことを考えてみても、砂糖が糖尿病の原因でないことは明らかでしょう。
  糖尿病の原因は、生まれつきの体質(遺伝的素因)に加えて、高カロリー・高脂肪食などの食習慣、肥満、運動不足などの生活習慣、さらにはストレスが原因といえます。また、細胞のDNAレベルまで突き詰めないと分からない原因もあります。今、ヒトゲノムの研究が盛んに進められていますが、近い将来、この病気についても解明がなされていくことでしょう。


正しい血糖値を知っておきましょう。
 空腹時の場合、正常な血糖値は70〜100mg/dlです。ちょっと前までは140mg/dl以上が糖尿病だといわれていましたが、最近では126mg/dl以上という値に改訂されています。検査で高血糖を指摘されたら、生活を改善して血糖値をコントロールしていきましょう。


糖尿病患者に痴呆が少ない理由。
 健康な人の場合、食事をして血糖が上がるとインスリンが分泌され、血糖値が下がります。一方、糖尿病の患者は、インスリンの働きが悪いので、注射でインスリンを補充したり、飲み薬によって血糖値を下げる必要があります。
  ところで、ひと昔前の糖尿病の治療法は「糖分を控えて血糖値を下げる」という誤った指導でした。「甘い物はダメ」という誤解は、その頃の食事療法が根強く残った結果なのです。この治療法では、血糖値が下がりすぎてしまい、体のエネルギー源であるブドウ糖も不足してしまいます。現在の治療法は、総摂取カロリーの中でバランスよく食べることが基本になっています。脳のエネルギー源であるブドウ糖を適切に摂取させる方法なので、痴呆症になる患者も少ないというわけです。


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