砂糖健康学入門

糖尿病と砂糖

現在、日本の糖尿病人口は1,300万人以上。
その大半は自覚症状がなく、治療を受けていないのが実状です。
そんな中、砂糖を控えれば糖尿病の発症や進行を防ぐことができる、
という説もありますが、本当でしょうか?

糖尿病という病名から、
砂糖が原因と誤解されています。
実際は、遺伝や生活習慣、 ストレスによるもの。
糖尿病イコール砂糖の摂りすぎ、
ではありません。

糖尿病の「糖」は、
「砂糖」ではありません。
 糖尿病は、尿に糖(ブドウ糖)が含まれるようになるためにこう呼ばれるようになりました。実は血液中の高血糖が原因で腎臓から糖が尿中に漏れ出たものです。糖尿病と聞くと、砂糖が原因のような印象を受けますが、英語では「Diabetes Mellitus」つまり『体の中のものが溶け出す』という意味。日本語は、どうしても誤解を招きがちな言葉ですよね。また糖尿病の人は太る、と言われるのも、同様に糖に対する誤解から生まれたもの。実際は、糖分を摂ると満腹感が得られるため、甘いものが好きな人は逆にやせているというデータもあります。これまで、糖尿病を防ぐには糖分を控えるべきだと言われてきました。日本には昔から「良薬は口に苦し」という言葉があるように、体によいものは苦くてまずいものだという意識があります。つまりは甘くておいしいものは体によくない、というイメージが定着しているのです。

糖尿病はどういう病気?
 糖尿病は、すい臓から分泌される「インスリン」というホルモンの働きが悪くなる、または分泌のパターンが障害される病気です。インスリンがきちんと働かないと、血液中のブドウ糖(血糖)を体の細胞の中にうまく取り込めなくなり、血液中のブドウ糖が尿にあふれ出てしまうのです。体の細胞がエネルギー源であるブドウ糖を取り込めなくなるため、体そのものは逆にブドウ糖が不足している状態となります。糖尿病患者が甘いものを欲するのは、このブドウ糖不足を補うための自然な欲求なのです。ブドウ糖が不足すると体は代わりに体脂肪や筋肉を分解してブドウ糖を作り出します。初めは太っていても、病気が進むとやせてしまうのはこのためです。

病名に「糖」がつくのは日本語だけです。
 糖尿病のことを英語で「Diabetes Mellitus」といい、体の中のものが溶け出すという意味を持っています。昔、中国では、体力が消耗し、のどが渇くという症状から、糖尿病のことを「消渇」といっていました。

インスリンってなに?
 すい臓から分泌されるホルモンで、栄養素がスムーズに利用されるために、なくてはならないものです。とくに糖代謝と深く関係し、筋肉へのブドウ糖の取り込みや肝臓でのブドウ糖生成などを調節します。


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